日本には赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願って行う様々な行事があります。コロナ禍で、ここ数年はそのような行事を敬遠してきた方も多いと思いますが、少しずつ再開の流れも見え始めました。
地域や宗派などによっても多少の違いがありますが、今回は最低限押さえておきたい、赤ちゃんの3つの行事について解説します。
お七夜
誕生した日から数えて7日目の夜のお祝いを、お七夜と言います。近代以前は新生児の生存率が低かったこともあり、7日目を無事に迎えることができた赤ちゃんをお祝いする風習となったようです。お七夜は、親しい人が集い赤ちゃんの無事を喜びます。「命名式」を行い、赤ちゃんをお披露目する役目もあるようです。
生後7日というと、ママはまだ疲労が残っているはずです。産院を退院したばかりで、まだバタバタしている時期ではあると思いますが、最初の行事なので可能であれば行ってあげましょう。
お宮参り
お七夜は省略する方もいますが、お宮参りは多くの方が経験する行事だと思います。お宮参りでは近くの神社(産土神さま)に行き、赤ちゃんの誕生を神様に報告します。どこの神社に行くか迷う方も多いと思いますが、わざわざ有名な神社に遠出をする必要はありません。
むしろこの時期の長旅は、赤ちゃんにもママにも負担となりますので、自宅の近くにある神社で問題ないと思います。生後一ヶ月頃に行くことが多いと思いますが、明確な決まりはないようなので、赤ちゃんやママの体調を見ながら、日取りを決めて問題ありません。
お宮参りでは、神主さんからお祓いをしてもらう(祝詞をあげてもらう)儀式がありますが、このときはおばあちゃんが抱っこをするのが習わしです。もちろん近くに住んでいない場合など、おばあちゃんに抱っこしてもらうのが難しい場合はこの限りではありません。あまりしきたりにとらわれ過ぎず、お祝いと感謝の気持ちで臨みましょう。
お宮参り衣装のレンタル
赤ちゃんの特別な1日のために、特別な衣装を用意したい方は多いと思います。ただ赤ちゃんの祝い着は高価な上、一生で1日しか着ないものなので、購入するよりも賢くレンタルをすることがおすすめです。
和装のお宮参り衣装の下は、正式には白羽二重ですが、最近では新生児用のベビードレスやお洋服を着させてあげる方も多いようです。天候や気温に合わせて赤ちゃんが快適に過ごせるものを選んであげましょう。
ヤマサキで衣装をレンタルされた場合、雨や体調不良などで参拝できなかった時の延長料はいただきません。衣装に合わせた帽子やよだれかけ、お守り袋など小物セットも無料でお届けしています。
迷った場合はお気軽にご相談ください。
お食い初め
生後100日頃には、お食い初めを行います。お食い初めは、赤ちゃんが「一生食べ物に困らないように」という願いをこめて、ごちそうを食べる真似をする儀式です。地域によっては「箸祝い」や「百日祝い」などとも呼ばれているようです。
またこの時に「歯固め」も行います。これは「丈夫な歯が生えますように」という願いを込めて行う儀式です。歯が丈夫だということは長生きにもつながるため、長寿の願いもこめられています。
歯固めはなんと『源氏物語』にも書かれており、少なくとも平安時代には習慣化していたことが分かっています。
今ではこのような儀式を、様々な理由で省略するご家庭も増えていますが、ご家
族と赤ちゃんの一生に一回の思い出になりますので、もし都合が許すならぜひ積極的に行うようにしてほしいものです。
まとめ
今回は、赤ちゃんが最初に経験する3つの行事を解説しました。参考になりましたでしょうか?このブログでは、産前・産後のママのために有益な情報をまとめて定期的にお届けしています。もし取り上げてほしい内容や、質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。