ベビーベッドは、何年も継続して使うものではありません。赤ちゃんが生まれて、半年程度の試用期間の方が多いでしょう。そのため、夏の暑い時期と冬の寒い時期では、赤ちゃんの睡眠に適したベビーベッドの環境が違います。今回は、赤ちゃんが眠りやすい夏のベビーベッドの環境について解説します。
夏のベビーベッドの好ましい環境
夏になり、寝づらい日が続いています。赤ちゃんもうまく眠れなかったり、夜中にぐずったり目を覚ましてしまうという子も多いのではないでしょうか。
近年、温暖化の影響もあってか、日本では暑い日が続くようになりました。40度近い気温になることも珍しくなくなりました。ここまで暑いと、赤ちゃんにとっても不快な環境であることは間違いありません。夏の快適な睡眠環境をつくるために、まず日本の夏の環境から確認しておきましょう。
気温
夏に対策すべきことは、まずは暑さです。気温が高いということですが、大人ならエアコンや扇風機などに当たって身体を冷ますこともできます。しかし赤ちゃんにとっては一大事です。ちなみに気温が25度以上の夜を熱帯夜と呼びますが、もちろん赤ちゃんにとっても眠りづらいことは言うまでもありません。暑すぎると、赤ちゃんがぐずって寝てくれないということも大いにあるでしょう。
湿度
次に湿気です。夏は冬に比べて平均で約20%ほど湿気が高く、それが寝苦しい環境をつくっている原因の一つです。
(気象庁のホームページで調べてみると、2017年(東京)の平均湿度は「6月が73%」「1月が53%」)
熱中症
気温と湿気が高すぎると、熱中症のリスクも高まります。赤ちゃんは大人と違ってまだ体温調節機能などが整っておらず、大人以上に気温の変化に敏感です。そのため熱中症対策は十分にしておく必要があります。
※赤ちゃんの熱中症対策は以下の記事を参考にしてください。
直射日光
夏は当然、太陽の光も強く降り注ぎますので、直射日光を浴びすぎるのは危険です。特に紫外線などを浴びさせすぎると、赤ちゃんには皮膚の障害やひどい場合には失明などの影響があります。以前は母子手帳にも日光浴が重要だと書かれていましたが、最近では「外気浴」に変わっています。つまり直射日光を浴びることによるデメリットが広く認識されてきたということです。
赤ちゃんの月齢や体質によっても個人差がありますが、できるだけ真夏の直射日光は赤ちゃんに当てないように調整が必要でしょう。もしベビーベッドが大きな窓の近くに置かれている場合は、取り急ぎ場所を変えるのが良いでしょう。もちろんカーテンなどを活用することもおすすめです。
※ベビーベッドの置く場所について知りたい方は以下に詳細が書いてあります。
エアコン
夏は暑いので、エアコンはもはや必需品です。しかし、大人はあまり気にならないかも知れませんが、赤ちゃんにとってエアコンの直風は厳禁です。エアコンの風は、直接当たると体温をどんどん奪ってしまいます。
設定温度も下げすぎずに、26~28度あたりに設定しておくのが良いとされています。また外気温との温度差にも気をつけてあげましょう。室内と外気温との差が5度以内にすると良いでしょう。
蚊などの虫
夏は虫が活発に活動します。特に赤ちゃんに関係のあるものとしては、やはり蚊でしょう。蚊はウイルスを感染させる媒体にもなっています。様々な病気のリスクもあり、無視できない虫です。また蚊に刺されたら痒くて睡眠にも悪影響が出るでしょう。もちろん「ブーン」という嫌な音も、寝づらい原因になります。できるだけ蚊などの害虫から守ってあげるのも親の責任です。
夏、赤ちゃんの睡眠に最適な環境とは
では夏に最適な環境を考えてみましょう。
まず第一に、室温の管理が大切です。赤ちゃんにとって最適な室温は、おおよそ20度から25度だと言われています(※)が、だいたい大人の最適な環境と同じだと考えて良いです。大人は多少暑くても気づかないことも考えられますので、必ず室内のよく目にするところに室温計を置いておくことが重要です。
※東京都福祉保健局が公開している「健康・快適居住環境の指針(平成28年度改訂版)」
もちろん室外の気温が快適なら、窓を開けて新鮮な風を取り込むことも重要です。しかし温度の調節の仕方は、ひとまずエアコンを使うということが一番多いでしょう。もちろんこのときには、赤ちゃんにエアコンの風が直接当たらないように気をつけてください。もし直風が当たるようなら、例えばベビーベッドの場所を移動させたり、風よけグッズを設置してあげると良いでしょう。
ちなみにヤマサキ製のベビーベッドなら、すべて4輪キャスターがついているため、移動がスムーズにできます。またコンパクトサイズやハーフサイズのベビーベッドなら、赤ちゃんを乗せたままでドアの移動も楽です。直射日光やエアコンの直風を避けたり、涼しくて快適なお部屋に移動させることも簡単なのでぜひご利用ください。
湿気対策
次に湿気対策も大切です。湿度については、おおよそ60%程度が最適だと言われていますが、これも赤ちゃんと大人でほぼ同じだと考えてよいでしょう。(※1)つまり、大人にとって快適な環境なら、それは赤ちゃんにとっても快適だということ。ただし湿度も、赤ちゃんは大人よりも敏感なので、湿度計を必ず用意しておくようにしましょう。最近では温度と湿度を同時に測ることができる、温湿度計というものも販売されていますので、こちらの方が便利かも知れません。湿度の調節の仕方は、エアコンの除湿機能や、除湿機を使うことで対策できます。
(※1)荻田 和秀 (監修) 学研プラス「 最新版 らくらくあんしん 妊娠・出産」2017
ちなみにヤマサキのベビーベッドは、床板に空気を通す穴が空いており、湿気がこもりにくい構造になっています。
すのこ
日本の定番の湿気対策グッズといえば、すのこしょう。押入れの中で、布団の湿気対策に使用しているという方も多いのではないでしょうか。
すのこの説明は不要かも知れませんが、ご存じない方のために簡単に解説します。すのことは、角材の上(上下)に、薄い木の板を間隔を開けて並べて打ち付けたものです。外見的には、資材の運搬で使われる「パレット」と似ていますので、あれをイメージしていただくと良いと思います。
このすのこをベビーベッドの床板の上・布団の下に敷くことで、湿気対策になります。というもの、布団の下は実はかなり湿気がたまっています。これは大人の布団でも同じです。大人の場合は、日中に布団を使わない時間が長いので、それほど敏感に湿気対策をしなくても気にならない方が多いでしょう。
しかし赤ちゃんの場合は布団の上に寝ている時間が長いため、特に夏には敷布団の下に溜まる湿気を逃してあげる必要があります。そこですのこを敷いて上げるわけです。すのこを敷くのと敷かないのとでは、大きな湿度の差が生じると思われます。一度敷いたらずっと使用できますので、ベビーベッドをレンタルの際に同時に用意されることがおすすめです。
ベビー布団
ベビーベッドの中の布団も、何でもよいというものではありません。季節によってしっかり選ぶようにしましょう。夏におすすめなのは、洗濯機で丸洗いできるベビー布団です。赤ちゃんは寝ている間に多くの汗をかきます。それが布団にこもって、湿気の原因になるのです。湿気が長期間続くとカビの原因にもなります。
まだ免疫力の弱い赤ちゃんにはカビは大敵です。赤ちゃんがカビの胞子を吸い込むことで健康面にも悪影響を与えてしまいます。また同様に、湿気が高い状態が続くとダニの繁殖も活発になります。ダニは、高温多湿の場所を好みますが、敷布団はまさにダニにとって最適なすみかです。
このような、湿気を原因としたカビ・ダニから赤ちゃんを守るためにも、ベビー布団を清潔に保っておくことが重要なのです。また特にダニのアレルギーなどを防ぐには、ベビー布団を一度乾燥させて、洗濯機で丸洗いするということが非常に効果的です。ダニは乾燥に弱いため、布団乾燥機にしばらくかけることで死滅させることができます。そしてダニの死骸やフンをまるごと洗い流すことができれば、ダニアレルゲンをかなり減少させることができるのです。
おすすめのベビーグッズ
ハイタイプのベビーベッドをおすすめする理由は、床から高い位置に床板があるためです。
湿気は、低いところに溜まる性質があります。そのため、できるだけ少し高い位置で寝かせてあげることで、湿気を避けることが可能になります。少しの違いかも知れませんが、気になる方は利用してみてください。
またこれは季節に関係ありませんが、ハイタイプのベビーベッドなら、赤ちゃんのお世話をする時に立ったままの姿勢で行うことができるので、ママの腰の負担を大幅に軽減することができます。当サイトでもナンバーワンの人気商品なので、どれをレンタルするか悩んだときには、迷わずハイタイプのベビーベッドをご指名ください。
さいごに
いかがでしたか。今回は赤ちゃんが快適に眠れるような夏の対策を解説しました。まだまだ暑い日が続きます。ここで取り上げたことを参考に、ぜひ赤ちゃんの快適な睡眠環境をつくってあげてくださいね。