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ベビーベッドの塗料を解説「シックハウス症候群」って何?

赤ちゃんが使う道具には安全性の高いものを揃えたいですよね。ベビーベッドも、もちろん安全面を考慮して安心な商品を選びたいものです。

赤ちゃんは何でも触ります。触った手を、舐めます。時には直接、商品を舐めます。舐めるだけでなく、噛みつきます。そんな大人が想像もしない行動をとる赤ちゃんにとって重要なのが、塗料です。

今回は塗料について詳しく解説いたします。

ベビーベッドの塗料

一口に塗料と言っても、実は多くの種類があります。それぞれに機能に差があり、そして用途も変わってくるのですが、ここでは大雑把に5つに分けて概説します。

水性塗料

室内の壁や床などに塗る塗料は、一般的に水性塗料です。簡単に説明すると、樹脂や顔料が水に溶けているものを水性塗料と呼び、油(溶剤)に溶けているものを油性塗料と呼びます。

DIYをやる時に一番使うのがこの水性塗料だと思います。主成分は樹脂や顔料などで、身体や環境などへの影響が少ないことが特徴です。においも少なく、施工も簡単なので、初心者でも使いやすい塗料です。

用途は幅広く、木部、鉄部、コンクリートなどです。

油性塗料

樹脂や顔料を、油(溶剤)を使って溶かした塗料を油性塗料と呼びます。水性塗料に比べてにおいがきつく、施工の難易度も高めなので、初心者には扱いの難しい塗料だと言えます。しかしその分、美観や耐久性などに優れており、水性塗料には出せない様々な機能を持っています。

木部、鉄部、家具や屋外の塗装にも向いています。

ラッカー塗料

溶剤を揮発させるタイプの塗料をラッカーと呼びます。乾燥が早く、乾燥すると固くなり高い耐久性を持ちます。さらに磨くことで光沢が増すことも特徴で、日本で古くから使われている漆もラッカー塗料の一種だとされています。

木部、金属に加え皮革などの塗装にも用いられています。

ウレタン塗料

ウレタン系の樹脂を主成分とした塗料をウレタン塗料と呼びます。弾力感のある肉厚な感じを出すことが特徴です。外壁塗装などでよく用いられています。水性と油性に分けられ、一般的に水性の方が身体や環境に優しく価格も低めです。

シリコン塗料

ウレタン塗料と同じく、外壁塗装でよく用いられている塗料です。ウレタン塗料が樹脂を主成分としていたのに対し、シリコン系樹脂を主成分とした塗料をシリコン塗料と呼びます。こちらも水性と油性に分けられます。種類にもよりますが、ウレタンよりも耐久性が高い反面、やや高価な塗料だと言えます。

他にも塗料については様々な種類があるのですが、今回はベビーベッドの安全性がメインなのであまり深入りしません。

塗料の危険性とは

危険

塗料には、人体に悪影響を及ぼす危険な毒物が含まれているものがあります。その毒物とは以下のようなものです。

トルエン

トルエンは、樹脂を溶かして塗りやすくする「溶剤」に含まれる物質です。日本では「毒物及び劇物取締法」により劇物指定されている危険な物質です。トルエンを吸うと、強い吐き気に見舞われ、脳障害などを負う危険性もあります。いわゆる「シックハウス症候群」の原因物質の1つとされています。

キシレン

キシレンも溶剤に含まれる物質です。「毒物及び劇物取締法」により医薬用外劇物に指定されています。呼吸器、肝臓、中枢神経系、腎臓障害などの恐れがある、危険な毒物です。同じくシックハウス症候群の原因物質です。

ホルムアルデヒド

塗料などに使われる有機化合物の一つが、ホルムアルデヒドです。こちらも「毒物及び劇物取締法」により医薬用外劇物に指定されています。塗料だけでなく、木部の接着剤や防腐剤、さらに農薬などとしても幅広く使用されました。発がん性があるとされ、同じくシックハウス症候群の原因物質として知られています。

シックハウス症候群とは

これまで見てきた3つの有毒物質「トルエン」、「キシレン」、「ホルムアルデヒド」はどれもシックハウス症候群の原因物質だとされています。では、シックハウス症候群とはそもそも何なのでしょうか?

“新築の住居などで起こる、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる体調不良の呼び名。”
出典:wikipedia

このような症状が突如として発症するのは恐ろしいことです。特に赤ちゃんはまだ免疫力も弱く、自分で防御することもできないため、シックハウス症候群は何としても防ぎたいところです。もちろん発症するのは新築住宅に限りません。シックハウス症候群の原因物質を一定量以上取り込むことで、どこでも発症する可能性はあります。

先ほどもお伝えした通り、赤ちゃんは想定外の行動をとることがあります。ベビーベッドであれば、柵をかじったり、舐めたりすることだってあります。もし塗料や接着剤などに、シックハウス症候群の原因物質が使われていたら、赤ちゃんの身体に入る危険性は高いでしょう。

シックハウス症候群の原因物質を不使用

ハート

ヤマサキのベビーベッドでは、接着剤や、接着剤を使用している合板(ボード)も塗料と同じように「ホルムアルデヒド」「トルエン」「キシレン」といった揮発性の有害物質を一切含んでいない安全なものを厳選して使用しています。

(塗料、接着剤および MDF 等の合板は、全て JIS 基準のホルムアルデヒド放出量基準F☆☆☆☆を使用)

食品衛生法の規格基準に合格

ヤマサキのベビーベッドのみならず、日本で流通するベビーベッドに使用する塗料には、安全基準である「SG マーク」が定める認定基準があります。

「合成樹脂塗料を使用したものにあっては、食品衛生法に基づく昭和 34 年厚生省告示第370 号第 4 おもちゃの項の規定に適合していること。」という認定基準です。

つまりベビーベッドに使用しても良い塗料というのは、食品衛生法・食品、添加物などの規格基準に適合しているかの試験を受け、それに合格した塗料ということになります。なぜ食品衛生法かというと、ベビーベッドは赤ちゃんが成長してくるとベッドの枠を舐めたり噛んだりして口に含む可能性があるからです。

ベビーベッドのほとんどが木製で、木の表面には通常は塗装を施します。赤ちゃんが舐めたり噛んだりした際に、赤ちゃんの体に悪影響を及ぼす危険性のある塗料では大変です。そこで万が一、赤ちゃんがベッドの枠を舐めたり噛んだりして口に含んでも安心な塗料を使用しなければならないという基準があるのです。

ヤマサキのベビーベッドは、当然ながら食品衛生法の基準にも合格しています。

さいごに

いかがでしたか?少し難しかったかも知れませんが、大事な内容だったと思います。

もしこのコラムを読んでも疑問が残る場合は、お気軽にお問い合わせください。

※詳しくはこちらからもご確認いただけます。
https://ybaby.jp/f/commitment

参考:wikipedia
参考:RESTA DIY SHOP

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