親であれば誰でも、子どもに不自由のない生活を送ってほしいと願うものです。不自由がないというのは、心身の健康であったり、人間関係であったり、生活力を付けてほしいというのも正直な気持ちです。
「お金があれば幸せ」ということではないかも知れませんが、ないよりもあった方が、人生の選択肢が増えることは事実でしょう。今回は、ズバリ「赤ちゃんをお金持ちにする方法」について考察してみたいと思います。
赤ちゃんにお金の教育は必要か?
聞くところによると、ユダヤ人は赤ちゃんのときからお金について教育をすると言います。世界の人口の0.2%しかいないユダヤ人が、これだけビジネスで活躍できるのも、この教育が一因なのかも知れません。
対して日本では、お金は卑しいものという感覚がまだ残っています。決してお金は悪いものではないはずですが、封建的な思想が根付いているからでしょうか。そんな文化ですから「赤ちゃんをお金持ちにしたい!」と声高に叫ぶ人はあまりいません。
しかし、将来お金に困らない大人に育てたいと思うなら、お子さんへの教育は大事です。「マネーリテラシー」を身につけることは、お金を稼ぐだけでなく、お仕事や投資、相続などで得たお金を守るためにも必要なのです。
マネーリテラシー
マネーリテラシーとは、お金に対する基本的な関わり方です。大きく3つに分けて考えることができます。
1、お金を稼ぐ力
2、お金を守る力
3、お金を使う力
これら基本的な知識を理解し、正しく活用する能力を幼い内から身に着けさせてあげることが、子どもにお金の面で不自由させないためには必要になります。
赤ちゃんのマネー教育
「0歳から教育ってできるの?」
「まだ何も分からないのでは?」
と考える方も多いと思います。
しかし最近では、0歳から教育の効果があることが分かってきており、くもんの0歳コース(Baby Kumon)や、七田式教育など赤ちゃんへ教育をする機会も増えています。ただ当然ながら、お金について具体的に教育することはできません。では、何を行うべきなのでしょうか?
まず大前提として、愛情たっぷりの子育てがベースにあります。家族ともに心身が健康で、赤ちゃんとしっかりコミュニケーションが取れていることは、どんな教育よりも重要なことです。
お金持ちの特徴
その上で具体的にマネー教育について掘り下げてみましょう。まず、お金持ちにしたいならお金持ちの特徴を知らなくてはなりません。
・自己肯定感が強い
・好奇心が強い
・周囲の人に親切に対応できる
これらが、一般的に「お金持ち」の人の特徴だとされています。このような性格の大人に育てるには、どんなことが重要なのでしょうか?
自己肯定感が強い
自己肯定感が強いと、ものごとに自信を持って取り組むことができます。
「自分ならやればできる」
といった確信や、挑戦することに対する意欲は、稼ぐビジネスパーソンの第一の特徴と言えるでしょう。この内からみなぎるエネルギーは、どうやって身につけることができるのでしょうか?
実は自己肯定感は、赤ちゃんの頃に作られると言います。
自己肯定とは、良い部分も悪い部分も、すべてをひっくるめて自分を認められる、愛せるということです。赤ちゃんの頃に、親や周囲の大人たちに無条件で愛してもらった経験が、自己肯定感を作ります。
家庭の方針で厳しいしつけが必要だと考える方もいらっしゃるでしょうが、怒鳴ったり罰を与えることは自己肯定感を低くしてしまうリスクもあります。たくさん褒めてあげましょう。たくさん愛情を注ぎましょう。
好奇心が強い
いわゆる「お金持ち」に好奇心旺盛な人が多いことは間違いないでしょう。好奇心があるからこそ、新しい分野を切り開き、研究し、自立して成長し続けることができます。しかし多くの人は、周りの環境に適応しようと、どこかで自分に我慢を強いてしまいます。
赤ちゃんには、生まれたときから好奇心が備わっています。しかしその好奇心の芽を摘んでしまう人も多いのです。では、どうすれば好奇心に溢れた視野の広い大人に育てることができるのでしょうか?
これも、赤ちゃんの頃の接し方が非常に重要なのです。
赤ちゃんは、誰から教わったわけでもなく、立ったり話したりするようになります。好奇心は誰にでもあるのです。そのため大人がやるべきことは、お手本を示すことだと言います。無理にやらせたり、強制させるものではないのです。
近年「モンテッソーリ教育」を取り入れた教育が進んでいます。モンテッソーリ教育の目的は「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てること」だと言います。そして、「子どもには自分を育てる力である自己教育力が備わっている」と考えます。
モンテッソーリ教育は、好奇心を育てるには最適な教育方法だと思います。よかったら以下のページに詳しい方法が書かれていますので、参考にしてみてください。
・参照:日本モンテッソーリ教育綜合研究所「乳幼児期(0歳~6歳)のモンテッソーリ教育」
周囲の人に親切に対応できる
「お金持ち」の最後の特徴として、周囲の人と円滑にコミュニケーションできることがあげられます。いくら本人が優秀な才能を持っていても、周囲の人とうまく接することができなければ、大きな仕事を成し遂げることは不可能でしょう。周囲の人に親切に対応できることは、他人と関わって仕事をしていく上で非常に重要な性質なのです。
とはいえ、0歳の赤ちゃんにコミュニケーションを教えることはできるのでしょうか?「どうせ寝てるだけだから無意味じゃないか」そう考える方もいるかも知れません。しかし、0歳の頃の親や周囲の大人の接し方は、言葉の発達や情緒の安定などに非常に重要な影響を及ぼします。
具体的には、たくさん話しかけたり、絵本の読み聞かせをすることが推奨されています。新生児は確かにほぼ寝ているだけですが、泣いたり笑ったり、赤ちゃんは全力で大人に対してサインを発しています。これは言葉を話せない赤ちゃんのコミュニケーションです。親が微笑みかけたり、話しかけたりすることで、ちゃんと赤ちゃんにもサインは伝わります。
『スタンフォード大学に3人の息子を入れた 賢い頭としなやかな心が育つ 0歳教育』でも有名なアグネス・チャンさんも、0歳教育の重要性を繰り返し説いています。彼女は赤ちゃんに、自分がやっていることを「実況中継」しながら話しかけていたと言います。「今ママ外へ出るよ。見て、これドアー。開けるよ。おっ、開いたよ!おー風が頬に当たるね」という風に。
そうすることで、人との付き合い方や、信頼感、自分が価値ある存在だということを学ぶのだと言います。またいざ赤ちゃんがしゃべり出すときに、表現や語彙が驚くほど豊かになるということも著書に書いています。
・参照:アグネスの子育てレシピ:なぜ0歳からの幼児教育が大切なのか ユニセフも重視する「人生最初の1000日」
幸せになるために
ここまで「お金持ちになるには?」ということで見てきましたが、これらは幸せな人生を送る上で普遍的なことだと気づいた方も多いと思います。
実は今回、著者である私も多くの学びがありました。例えば、「0歳児の教育で重要なこと」を調べながら「お金持ちの特徴」を調べていくと、驚くほど共通点があるということに気づいたのです。
・自己肯定感
・好奇心
・コミュニケーション
これらは決して、子どもをお金持ちにしたいから教育するものではありません。子どもに幸せになってもらいたい親なら、自然に教育するものだと思います。もちろん、小学生・中学生になると具体的なマネー教育をしていくことも必要でしょう。しかしその前提に、自己肯定感や好奇心、コミュニケーション能力があるのだと思います。
さいごに
今回は『赤ちゃんを「お金持ち」に育てる3つの方法』と題して解説してみましたが、いかがだったでしょうか?子育てに参考になる点があれば幸いです。
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